早い帰宅

いつもより早い帰宅した主人。

私は嬉しかった。いつも寝る前に30分くらいしか話せないのに今夜はいつもより多く一緒にいられる。たった数時間だけだがそれでも嬉しかった。

いつも遅くて申し訳なさそうに帰ってくる主人も今夜は得意そうな表情に見えた。

「なんだー早く帰ってくるなら連絡くれたら良かったのに。」

「そうだね。今日はクライアント先で打ち合わせしててちょっと長引いてしまってそのまま直帰にしたんだ。」

「そうなんだ。すぐにご飯の準備するからちょっと待ってて。」

「うん。」

そう言って主人は着替えてソファでくつろいでいつものようにテレビの電源を・・・つけない?

特に気にしないでテーブルの準備をしていたら主人は珍しくパソコンの前に座っていました。

主人はIT企業で働いているのでいつも「仕事で散々触っているから家では触りたくない」って言っているので、帰るなりすぐにパソコンの前に座るそれは珍しい光景だったのです。

きっと仕事関連のメールを確認したりしてるんだろうと思ってそっとしておきました。

食事の準備ができて一緒にご飯を食べて、今日会社であったこと、友人達の近況の話、今度の休みはどこに行く?欲しいモノがあって買いたいなどいろんな事を話して思いがけなく平日の夜を楽しんでいました。

そのときに主人の仲の良い後輩の話が出ました。

「柳田君がね、最近ゲームにハマってて遅刻をよくするんだよ。」
「ふうん、良くないよね。」
「だけど本人は全く反省の色が無いっていうか、むしろそのゲームを勧めてくるんだよねー。」
「ゲームかー、ゲームの楽しみは私よくわかんないや。」
「そのゲームをさっきインターネットで見てみたんだよ」
「なんだ?仕事なのかと思ってた」
「なんだか最近のゲームってのは難しいね」
「へーそうなんだ。私は昔から難しくてわかんないや。」

「そう言えば、今度さ柳田とか会社の仲の良い連中連れてきてもいい?」
「うん、いいよ。私も会ってみたいし、みんなで鍋とかいいじゃん!」

そんな会話がありました。主人は上司よりも後輩に好かれるタイプ。以前より休日にはよく後輩の方々の一緒にサーフィンに行ったりバーベキューしたりしていました。

その日はそんな感じの会話でした。ベッドに入る時、「明日も直帰だったらいいね!」と言って電気を消しました。

そして毎日こんなだったら楽しいなってこの幸せがずっと続く事を願って眠りました。